かなかなが鳴く
こころは
むらがりおこり
やがて すべられて
ひたすらに
幼く 澄む
八木重吉 詩「かなかな」
蝉の中でも 梅雨の時期から
どこか物哀しいその鳴き声が
涼感漂わせる かなかな (日暮らし)
統(す)べる という表現が重吉の詩には出てきますが
ひとつになりきっていく様や
何ものにも侵されることない透明感に包まれ
麦わら帽子の遠い日を思い出します
ありがとうございます